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脳神経内科

脳神経内科とは?

 脳神経内科は脳、脊髄、筋肉、末梢神経に問題が生じたため、体が不自由になる病気を扱います。歩きにくくなったり、手の細かい動きが難しくなったり、記憶力が低下したりするなど、全身のさまざまな症状に対応します。似たような症状でも、精神的な問題が原因である病気を扱う精神科、心療内科とは異なります。

脳神経内科の主な病気

頭痛

 以前から同じような頭痛を繰り返している慢性頭痛の場合、片頭痛や緊張型頭痛が多く生命に危険がないことが大部分ですが、適切な治療が行われなければ、長い期間つらい症状に耐えなくてはなりません。また、これまでに経験したことがない強い頭痛や、頭痛以外の症状を伴う場合は、生命に危険を及ぼすような脳の病気の可能性があります。いずれにしましても脳神経内科専門医の診察を受けることをお勧めします。

脳卒中

 脳の血管が詰まって起きる脳梗塞と、破れて起きる脳出血が原因となって脳の機能が障害される病気です。うまく話せない、手足に力が入らない、感覚がおかしいなどいった症状が急に出てくることが多いです。介護が必要となる原因で最も多いのが脳卒中であることから、普段からかかりつけ医を受診して、発症予防に努めることが特に重要になります。

認知症

 アルツハイマー病、脳血管性認知症、レビー小体型認知症がよく知られており、これらの病気は残念ながら現時点では完治は難しいですが、病気とうまく付き合っていくのを手助けする治療はあります。原因はさまざまですが、治療可能な病気が原因となっていることもあるので、それを見逃さないことが重要です。

てんかん

 てんかんは大脳の電気的な興奮が突然起こることを繰り返す脳の慢性疾患で、症状はけいれん以外にも手足が突っ張ったり、ぴくついたり、ごく短時間だけ意識がなくなったりするなどさまざまな形で現れます。治療に関しても病気のタイプにより多くの内服薬、外科治療等があります。小児の病気と思われがちですが、成人でも高齢になるほど、脳血管障害などを原因とするてんかんの発病が増加しますので、決してまれな病気ではありません。成人のてんかんについてはぜひ脳神経内科専門医にご相談ください。

パーキンソン病

 パーキンソン病は、脳幹にある黒質という部分の神経細胞が次第に減少し、その結果ドパミンという物質が減ることによって起こる神経難病です。手足がふるえたり、動きが遅くなったり、体の緊張が高くなったりします。これらの運動症状以外にも便秘や頻尿などの自律神経の症状、不眠などの睡眠障害、うつ症状などの精神症状、認知機能障害などがみられることがわかっています。多くの有効な内服薬や外科治療が存在しますが、患者さんによって症状の種類や程度、経過が異なるため病気の発見が遅れることがありますので、脳神経内科を受診して早期に診断されることが重要です。

パーキンソン病以外の
神経難病

 脊髄小脳変性症、重症筋無力症、多発性硬化症/視神経脊髄炎、多系統萎縮症、筋萎縮性側索硬化症、進行性核上性麻痺などがあります。有効な治療があるものと治療が難しいものがありますが、少しでも日常生活の質を改善できるよう、長期的な療養に向けての指導が行われます。


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